コラーゲン摂取の効果には賛否両論ある?
コラーゲンは、体内のたんぱく質の30%を占めている重要な成分。
そして、体内のコラーゲンの40%はお肌に存在し、美肌のカギを握っています。
コラーゲンを飲む=すべて体内のコラーゲンになるというわけではなく、その効果には賛否両論が。
最近ではさまざまな研究が進んでいますが、ほんとうの効果はどのようなものなのでしょうか?
そんなコラーゲンについて、2017年にNHK「ためしてガッテン!」の番組の中で、ユニークははたらきが紹介されていました。
そこで、ナールスエイジングケアアカデミーの「コラーゲンは、NHK「ためしてガッテン!」でも効果が紹介された!」の記事を参考に、そのポイントや研究結果についてご紹介します。
コラーゲンをおさらいしよう!
コラーゲンは、人や動物の肌、骨、軟骨、靭帯などにある成分で、アミノ酸からできています。
そんなコラーゲンは、細胞と細胞の間にあって、細胞同士を結び付けたり、支えるはたらきがあります。
つまり、からだや肌を形作る大切な役割を担っているのです。
コラーゲンは、大きく分けると、線維を形成する「線維性」と形成しない「非線維性」の2種類があります。
たとえば、肌ではⅠ型コラーゲンやⅢ型コラーゲンは線維性で、表皮の基底膜にあるⅣ型コラーゲンは非線維性です。
年齢とともにコラーゲンの量は少なくなり、柔らかさも失われていくことが知られています。
NHK「ためしてガッテン!」で紹介された内容とは?
そんなコラーゲンが、2017年に、NHK「ためしてガッテン!」でも取り上げられました。
そこで紹介されたのが、興味深いコラーゲンの体内での動き。
それは、胃や腸で分解されなかったコラーゲンの代謝物(コラーゲン・ペプチド)はからだに吸収され、血管や細胞に届いて、からだにキズや肌にダメージがある人の場合、真皮にある線維芽細胞(せんいがさいぼう)を増やしているのではないか、というものです。
実は、コラーゲンのすべてがアミノ酸に分解されず、血液や細胞に届くことは研究で発表されています。
また、さまざまな研究の結果からも、おそらくはコラーゲンペプチドが、健康や美肌に効果をもたらしている可能性が高いと考えられています。
コラーゲンは、もともと3重のらせん構造ですが、加熱して抽出・精製するとゼラチンになります。
さらに、ゼラチンを加水分解すると「コラーゲンペプチド」(オリゴペプチド)になります。
「ためしてガッテン」の中でも同じような内容のことが伝えられていましたが、研究によってコラーゲンが、オリゴペプチドとして血液や細胞に約20%届くことがわかっています。
コラーゲンの効果は床ずれのケアや膝の痛みにも!
「ためしてガッテン」のウェブサイトでも紹介されていますが、2015年の日本褥瘡学会のガイドラインにおける「CQ4.10 褥瘡患者に特定の栄養素を補給することは有効か?」の項目で、コラーゲン加水分解物(コラーゲンペプチド)がほかの5つの栄養素ととともに「疾患を考慮して補給しても良い」と記載されています。
コラーゲンが肌再生を助けた可能性が示唆される研究論文のデータもあります。
「ためしてガッテン」のウェブサイトでは、ドイツの病院で関節の痛みなどを抱える患者さんに、コラーゲンが使われることが掲載されています。
また、関節痛は、コラーゲンの継続摂取で軽減されるという論文が2008年にドイツで発表されています。
ひざに痛みをもつ人が1日に10g、半年間コラーゲンを継続摂取した結果、痛みが軽減したのとの結果です。
この結果は、コラーゲンを摂ることが関節にポジティブな効果があると示唆しています。
一方、米国や英国では関節の痛みにコラーゲンの効果がなかったとする論文もあります。
品質の良いコラーゲンを摂取することが大切
コラーゲンサプリやコラーゲンドリンクには、魚由来と動物由来があります。
魚由来は、タラやマグロなど天然の海水魚の皮由来とテラピアなどの養殖魚のウロコ由来があります。
動物由来は、豚と鶏由来があります。
それぞれ特徴がありますが、吸収が良いのは「魚由来のコラーゲン」です。
中でもまぐろやタラなど、低体温の天然魚由来のコラーゲンの吸収が良いことがわかっています。
このほかの条件としては、香料、着色料、防腐剤など添加物を含まないことや化学薬品を用いた漂白・脱臭は一切行ってないなど、安全面や品質を意識することが大切です。
また、コラーゲンペプチドが血中に吸収されても、その効果は1日経てば消えてしまうと考えられているため、毎日の習慣にするように心がけましょう。
まとめ
ナールスエイジングケアアカデミーの「コラーゲンは、NHK「ためしてガッテン!」でも効果が紹介された!」の記事を参考にして、番組で紹介された内容とともに、コラーゲン摂取の効果やそのポイントをご紹介しました。
この記事を参考に、エイジングケア化粧品を使うだけでなく、内側から上手にコラーゲンを摂取し、健やかなからだや美肌をキープしてくださいね。