冬は、1年のうちで最も気温や湿度が低く、肌にとっても最も過酷な季節です。だから、乾燥肌をはじめ肌悩みや肌トラブルも多くなります。そこで今回は、冬の肌悩みの原因と予防の対策についてご紹介します。
冬に多い肌悩みとその原因
冬は、1年の中で気温が最も低いため、皮脂腺や汗腺のはたらきが低下し、皮脂分泌が低下します。だから、皮脂膜の量が減って、表皮のバリア機能も低下し、ターンオーバーも乱れがちになり、乾燥肌になりやすいのです。また、寒さで冷え性になったり、顔の血行不良でむくみや顔冷えになってしまうリスクも高いのです。
冬は気温だけでなく湿度も最も低いため、空気がとても乾燥します。空気の乾燥は、肌の水分を蒸散させるので乾燥肌のリスクが高くなります。また、低い気温の影響と相まって、肌荒れ、乾皮症、手荒れ、ひび割れやあかぎれなどにもなりやすいのです。60歳以上の方では、老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎などのリスクも高くなります。こうなると、表皮の角層がダメージを受けて、カサつきや粉ふき肌、乾燥によるかゆみを感じてしまいます。
さらに、冬はエアコンによる暖房が必要になってきますが、エアコンは空気を乾燥させて湿度を下げてしまうので、乾燥肌の原因になってしまいます。
また、クレンジングや洗顔の際、ゴシゴシ擦ったり、刺激の強いアイテムを使うとバリア機能の低下の原因となり、乾燥肌になってしまいます。冬はもともと肌が乾燥しやすくバリア機能が低下しやすいので、特に注意が必要です。
特に、肌が乾燥しやすいパーツは、顔の中では、頬や顎などのUゾーン、目元や口元などのOゾーンです。また、デコルテや首、すね、かかと、ひざ、ひじ、手肌などが乾燥しやすいパーツです。こうしたパーツで乾燥が進むと小じわが目立ったり、深いシワなどの肌老化の原因になることがあります。特に口元では乾燥でほうれい線が目立つこともあります。
冬の肌悩みの予防法
冬の肌トラブルを防ぐためには、保湿ケアで乾燥肌対策をしっかり行うことが基本です。化粧水や美容液だけでなく、保湿クリームを使ってしっかり保湿を行いましょう。
さらに、冬は、美容のためにも健康のためにも、血行を良くすることが大切です。スキンケアやエイジングケアだけに頼らず、からだを温める食べ物や乾燥を防ぐ食べ物を積極的に摂りましょう。
また、外ではからだを極力冷やさないようにコートやマフラーを活用し、からだを温めることが大切です。下着や靴下の素材は、保温効果の高いシルクがおすすめです。防寒対策や温活以外では、軽めの運動も効果的です。ウォーキングや軽いストレッチなどを習慣化することによって、冷えに負けない強いからだをつくることができ、便秘の予防にもなります。
まとめ
冬は、乾燥肌をはじめ、さまざまな肌悩みが生じやすい季節です。しっかりと保湿ケアを行い、体温を上げて血行を良くすることも心がけ、冬の過酷な環境に負けない肌づくりをしましょう。