今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「老人性乾皮症は乾燥とセラミド不足!予防と改善の対策は?」を参考に、老人性乾皮症の症状や原因、予防法、改善の対策、医薬品による治療の基本をご紹介します。
「老人性乾皮症はどんな症状?」
「老人性乾皮症は予防や改善はできるの?」
など、気になる方はぜひご覧ください。
老人性乾皮症の原因と基本的な治療法
老人性乾皮症とは、乾燥肌が進むことで角質層にひび割れができ、粉をふいたような状態になった、60代以上の方に多く見られる乾皮症の1つで、加齢が主な原因です。
加齢による皮脂分泌量の減少やセラミドの減少、NMFの減少が老人性乾皮症に大きな影響を与えています。ほかにも、ターンオーバーが長くなって古い角質が蓄積すること、表皮が委縮して角質肥厚になること、衣服や入浴などの強い刺激も影響を与えています。
老人性乾皮症の治療の基本は、モイスチャライザーと呼ばれる医薬品の保湿剤を使うことです。
モイスチャライザーには、肌の水分の蒸散・蒸発を防ぐことで潤いを保持し皮膚を柔軟にする油溶性のエモリエントと、水分を保持することで効果を発揮する水溶性のヒューメクタントの2つがあります。
ヒューメクタントには、尿素製剤、ヘパリン類似物質製剤、ビタミンAが主成分のザーネ軟膏、ビタミンAとビタミンEが主成分のユベラ軟膏などがあります。かゆみがひどい場合は軽いステロイド外用薬を用いることもあります。
老人性乾皮症の化粧品による予防と日常生活における予防
老人性乾皮症は、化粧品による乾燥肌のスキンケアをしっかり行うことも大切です。
老人性乾皮症の対策でスキンケア化粧品を選ぶ基本は、刺激が少なくお肌に優しい製品、アルコール、合成着色料、合成香料などを含まない化粧品がおすすめです。
老人性乾皮症にまでなっていない場合、エイジングケア化粧品を老人性乾皮症予防に使うことも可能です。
おすすめはヒト型セラミド配合のものです。また、セラミドを増やす成分として注目を浴びているナイアシンアミドや3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸、ライスパワーNo.11もおすすめです。
エイジングケア化粧品以外にも保湿を考えた日常生活を送りましょう。
老人性乾皮症の症状は、湿度が上がる春から夏では緩和されることから、湿度と関係が深いと考えられており、湿度が低い秋や冬は、加湿器や洗濯物の部屋干しなどで湿度を60%以上に上げる工夫をしましょう。
また、入浴は、皮膚を清潔に保ち、新陳代謝を活発にしてターンオーバーの正常化をサポートするので大切です。低刺激の洗浄剤で優しくからだを洗いましょう。
ほかにも、洗剤などの使用時はゴム手袋を着用する、下着などの肌に触れるものはソフトな素材にするなど、肌に刺激を与えない生活を心がけましょう。
さらに、老人性乾皮症を予防する上で、ビタミンA、B、C、Eなどのビタミン類、亜鉛や鉄などのミネラル、セラミドやα-リノレン酸を積極的に摂取し、食べ物で内側から保湿を行うこともよい方法です。
まとめ
老人性乾皮症の症状や原因、予防法、改善の対策、医薬品による治療の基本をご紹介しました。
年齢を重ねれば重ねるほど、老人性乾皮症のリスクは高くなるので、若いうちからの予防が大切です。
この記事を参考に、化粧品や日常生活で老人性乾皮症の予防や改善の基本である保湿の対策を実践しましょう。