今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「老化の症状改善にコラーゲンに含まれるグリシンが効果を」を参考に、グリシンの効果についてご紹介します。
グリシンとは?
①体内にあるグリシン
人間のからだの約20〜30%を占めているたんぱく質のうち、約20〜30%がコラーゲンです。
そして、コラーゲンを構成しているアミノ酸の1種がグリシンです。
グリシンは、ヒドロキシプロリンやプロリンとともに、コラーゲンの三種らせん構造を形づくるための大切な役割を果たしています。
グリシンは、わたしたちの体内で作ることができる非必須アミノ酸で、血液中の酸素を運ぶ機能に関係するポルフィリン、筋肉運動に必要なクレアチニン、抗酸化物質のグルタチオンや核酸のプリン体を作ります。
皮膚では、真皮の線維芽細胞で作られていて、肌のハリに必要なコラーゲンやエラスチン、天然保湿因子(NMF)の成分でもあります。
また、血行を促進して冷え性を防ぐ、メラトニンの分泌をうながすセロトニンを増やして良質な睡眠にする、肝臓での解毒作用やアルコールを代謝するといった働きがあります。
②食べ物に含まれるグリシン
グリシンは食べ物にも含まれ、特にゼラチン質の肉類に多いです。
また、グリシンは、セリンやスレオニンといったアミノ酸を用いて体内で合成するため、セリンが豊富な牛乳や大豆製品、スレオニンが豊富な鶏肉や卵などを食べることで、グリシンを増やすことも可能です。
③化粧品成分としてのグリシン
グリシンは化粧品の成分としても使われており、分子量が小さいので角質層まで浸透して、水分を吸着することで保湿力を発揮します。つまり、保湿成分としては、水分を保持する「ヒューメクタント」という分類です。
そんなグリシンは、バリア機能が低下した肌では浸透スピードがアップして、速やかに保湿効果を発揮します。
また、他のアミノ酸やPCA-Na、乳酸Naなどと一緒に配合すると、角質層の天然保湿因子に近いはたらきを発揮し相乗効果が得られることから、グリシンが入っている化粧品にはこれら成分も配合されていることがよくあります。
化粧品成分としての全成分表示でも、医薬部外品に配合される場合でも、「グリシン」と表記されます。
安全性に関しては、毒性や皮膚刺激性がほとんどなく、アレルギーの報告もないので、どんな肌質の方でも使える成分です。
グリシンの老化症状改善への効果
アミノ酸の1つであるセリンをグリシンに変換する酵素をつくるはたらきをもつ遺伝子を破壊した実験マウスを作って、ヒトの老化に伴うエネルギーの欠乏は、この遺伝子の発現低下が重要な原因であるのかという研究が行われました。
その結果、グリシンが作られないと造血機能も奪われ、グリシンが枯渇することでエネルギーの欠乏や細胞分裂が遅延するということが分かりました。つまり、グリシンを摂取すると、老化に関連したエネルギー欠乏や細胞の老化を改善することが期待できるということです。
そんな老化を防ぐ良質なグリシンが豊富であるコラーゲンサプリメントとして、天然海水魚皮を原料にして作られたナールス初のサプリメント「低分子純粋コラーゲン」がおすすめです。
まとめ
グリシンの効果についてご紹介しました。
グリシンは、健康維持や良質な睡眠に欠かせない成分であり、保湿効果に優れた化粧品成分です。それに加え、老化症状改善の効果まで期待できます。
この記事を参考に、良質なグリシンを上手に摂り入れ、健康や美肌、老化改善に役立ててください。