日焼け止めは乾燥肌にとって大切!
乾燥肌は、ドライスキンとも呼ばれる女性が気になる肌悩みの一つ。
乾燥肌の方は、スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品は、お肌に優しくてうるおいがキープできるものを選びたいですね。
中でも日焼け止めは、紫外線ダメージから肌を守るための要であり、乾燥肌を防ぐ上でも大切なアイテム。
だからこそ、乾燥肌の人は、しっかりと成分をチェックして潤いがキープできる日焼け止めを選ぶことが大切なのです。
乾燥肌の方は、優しいタイプの日焼け止めを選ぶとともに、紫外線カットも重視して選ぶことが基本。
では、どのような日焼け止めがオススメなのでしょうか。
この記事では、「乾燥肌にピッタリの日焼け止め」をテーマに、乾燥肌と紫外線の関係をはじめ、乾燥肌向きの日焼け止めの選び方や正しい使い方、さらに乾燥肌の方が注意すべき日常生活について幅広くご紹介します。
乾燥肌の原因と症状
お肌の乾燥とは、肌の保湿物質である皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質が減ってしまうことで保湿する力が弱まってしまったお肌の状態です。
角質層の水分量は、正常であれば20~30%程度といわれています。
角質層の水分量が20%を下回った状態のお肌は乾燥肌なのです。
乾燥肌の原因はさまざまですが、大きく分けると内部的な問題と外部的な問題に分けられます。
内部的な問題としては、年齢を重ねてお肌が薄くなること、女性ホルモンの分泌の低下、乱れた食生活、病気やよくない生活習慣などがあります。
また、スキンケアやエイジングケアでは、間違った洗顔、刺激の強いクレンジング料の使用、誤った化粧品の使い方、不十分な紫外線ケアなども内部的な乾燥肌の原因です。
外的要素としては、紫外線ダメージ、外気の乾燥、急激な温度や湿度の変化、大気汚染、花粉などのアレルギー源といった外部環境などが挙げられます。
内部や外部のさまざまな要素で、乾燥がはじまり、それが続くことで乾燥肌になるのが一般的なメカニズムです。
紫外線が乾燥肌に与える影響って?
紫外線は電磁波の一種です。そんな紫外線のダメージによってバリア機能が破壊されます。
つまり、紫外線は乾燥肌の原因。
だからこそ、紫外線を防ぐことが、乾燥肌を防ぐために効果的なのです。
日焼け止めを使わなかったり、保湿ケアがうまくいかないと、さらにバリア機能が低下し、内部では乾燥が進みます。
また、保湿物質が減少し、肌を守る力が弱くなっている角質層に紫外線を浴びると、からだがお肌を守ろうとして角質肥厚の状態になる場合があります。
さらに、米国皮膚科学会(American Academy of Dermatology=AAD)の発表によると、肌老化の約80%は紫外線などの外部要因が影響だとされています。
エイジングが進むと肌は乾燥しやすくなるので、その点からも紫外線対策はとても大切です。
乾燥肌の日焼け止めの選び方
乾燥肌の方は、次の5つのポイントを参考にして日焼け止めを選びましょう!
1) 紫外線散乱剤の日焼け止めを選ぶ
日焼け止めの成分には大きく分けて、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤は肌の上で化学反応を起こすことで、紫外線の肌内部への侵入を防ぎます。
一方、紫外線散乱剤は肌の上で光を反射することで、紫外線の侵入を防ぎます。
紫外線吸収剤より紫外線ブロック力は低いですが、光劣化しにくいというメリットがあります。
この2つを比べた場合、紫外線散乱剤のほうが肌への刺激が少ないので、乾燥肌の人には紫外線散乱剤だけを配合したノンケミカルの日焼け止めがオススメです。
2) 十分な紫外線カット力の日焼け止めを選ぶ
紫外線カット力は、日焼け止めの「SPF」「PA」の数値をチェックすることでわかります。
乾燥肌の人は、お肌が刺激に弱くなっているので、SPF50、PA++++といった高い効果の日焼け止めを使うよりも、SPF30、PA+++の日焼け止めをこまめに塗り直すことをおすすめします。
3) うるおい成分を配合したアイテムを選ぶ
潤い成分を配合したアイテムを選ぶことで、乾燥肌に1日中潤いをキープすることができます。
全成分表示を確認し、ナールスゲンやヒアルロン酸、スクワランなどの潤い成分が入っているものを選ぶようにしましょう。
4) エイジングケア効果が期待できる日焼け止めを選ぶ
エイジングケア世代の方は、日焼け止めの成分を確認して、エイジングケア効果が期待できる日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
5) 刺激のある成分は避ける
バリア機能が低下しているので、外部刺激に弱い傾向があります。
全成分表示を確認して、刺激となる成分が含まれていないかどうかチェックしてから日焼け止めを選びましょう。
日焼け止めを正しく使うには?
まず、日焼け止めを塗る前には、しっかり保湿をします。
保湿ケアをすることで、紫外線による乾燥を予防します。化粧水で肌の調子を整えてから日焼け止めを塗りましょう。
使い方のポイントとしては
① 適量を使う
② 思っているよりも多めを使う
③ ムラなく均一に塗る
④ デコルテなども忘れずに塗る
⑤ 夜のスキンケアでしっかり落とす
このように、正しく使うことで日焼け止めの効果が発揮されます。
日焼け止め以外の紫外線対策とは?
日焼け止めだけで日焼けを防ぐことは大変です。
UVカット効果のある衣服やサングラスなどを組み合わせて紫外線対策をするのがおすすめです。
また、食事の栄養から乾燥肌を防ぐことも効果的な対策です。
たんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食べ物を摂取することをおすすめします。
たんぱく質は、お肌の土台となるコラーゲンの生成に役立ちます。
また、ミネラルも乾燥肌予防に役立ちます。
たんぱく質が豊富な卵やイワシ、ビタミンを含む野菜や果物、ミネラルを含む牛乳やナッツ類などをバランスよく摂取することを心がけましょう。
まとめ
乾燥肌の原因や症状をはじめ、乾燥肌に与える紫外線の影響についてご説明しました。
また、乾燥肌にとってどのような日焼け止めを選べば良いのか、またその使い方についてもご紹介しました。
この記事「乾燥肌にピッタリの日焼け止め」を参考にして、正しい紫外線対策とスキンケア、日常生活を心がけ健やかな素肌をキープしてくださいね。