レーザー脱毛は医療です。医療機関のみ使用を認められたレーザーを使い、専用の機器で脱毛を行うのです。使用するレーザーの特徴や種類は多岐にわたり、受診するクリニックによって、効果のあらわれ方は変わります。そこで、今回は、レーザー脱毛の特徴や種類についてご紹介します。
レーザー脱毛の特徴やメリットデメリット
医療レーザー脱毛とは、肌のシミや毛穴の黒い部分の原因となるメラニン色素に反応する専用の機器を使用したメソッドです。
レーザー脱毛では、ワキ、足、VIO、全身の脱毛が可能で、エステで行う光脱毛よりも強力な照射効果があるので、即効性が高いことが特徴です。
エステでできる光脱毛は手軽な点がメリットですが、施術をするのは医師ではなくエステティシャンなので、万が一のトラブル対処が遅れる心配があります。その点、医学的な知識を持つプロフェッショナルである医師による医療レーザー脱毛であれば、安心して施術を受けられ、その人の症状に合わせた治療やアフターケアをより早くできるのです。
さらに、美肌効果が期待できることや、1回の施術時間がエステより早く、通う回数も少なくて済むこともメリットです。
一方、色素の薄い人や産毛の脱毛効果が薄い、光脱毛に比べて費用が高い、使用するレーザーの種類によっては、肌荒れを生じやすくなる場合がある、毛の濃い部分の脱毛には痛みをともなう、アザやホクロがあると火傷しやすい、元々肌が黒かったり、日焼けした皮膚には施術ができないことがある、医師の技量に脱毛効果が左右されやすいといったデメリットがあります。
レーザー脱毛の種類
①アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、日本で初めて導入された脱毛機器です。レーザーを毛根のメラニン色素に反応させて脱毛します。
高出力のレーザーを毛根に向けて照射するため、メラニン色素が蓄積されることでできるシミが目立たなくなり、皮膚への照射時にコラーゲンが生成されることもあるので、肌のキメが整うほか、ハリと弾力もアップします。
また、高出力のため、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌などバリア機能が低下している人は、照射後に肌荒れが起こり、炎症のケアが難しくなる場合がありますが、その際には、アレキサンドライトレーザーの冷却装置で、皮膚のやけどや炎症を軽減できるため、こうしたアフターケアで対処は可能です。
だから、美容効果の高い脱毛方法を選びたい人や脱毛後の肌荒れに効果的なアフターケアを望む人におすすめです。
②ダイオードレーザー
アメリカのFDAに、永久脱毛効果を認められたダイオードレーザーは、ほかの脱毛マシンに比べて痛みが少ない機器なので、VIOラインなどの太い毛の生える部分でも比較的安心です。また、ダイオードレーザーは、ほかの種類に比べて波長の調整がしやすいので、患者の肌質によらず、照射力を変えて臨機応変な施術ができます。
だから、軽度の日焼け跡がある人や外部刺激に敏感な肌質から脱毛するか悩んでいる人におすすめです。ただし、重度の日焼けや皮膚の炎症を起こしている場合は施術できません。
③ロングパルスヤグレーザー
ロングパルスヤグレーザーは、医療脱毛の中では波長が最も長いので、3種類のレーザーの中では、即効性は最も低くなりますが、肌への負担や痛みは最も少ないです。ロングパルスヤグレーザーは、皮膚の最奥部にあるメラニン色素に反応するため、色黒な人や色素の薄い外国人でも施術可能です。
だから、痛みや炎症に耐えられず脱毛に失敗している人や施術に通う回数よりも肌にかかる負担を減らしたい人におすすめです。
まとめ
レーザー脱毛にも種類があって、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。だから、自分の肌質や肌状態やニーズに合わせて、最適な方法を選びましょう。