ほうれい線対策にはさまざまな方法がありますが、その中に歯ブラシを使ったものがあります。
歯を磨きながら同時に口腔内を刺激できる、ほうれい線ケアに特化した便利な歯ブラシもあります。そこで、今回は、歯ブラシでできる手軽なほうれい線ケアについてご紹介します。
歯ブラシでのほうれい線ケアの特徴
歯ブラシを使ってマッサージを行うと、血行が促進されて顔のむくみをとることができます。むくみを解消できれば、皮膚がたるむ心配を軽減することができます。
さらに、表情筋も歯ブラシで鍛えることが可能です。表情筋を鍛えることができれば、ほうれい線の予防や改善にもつながります。
このように、歯ブラシを使うマッサージでほうれい線の2つの原因にアプローチすることができるのです。
また、歯ブラシの裏にコブのあるタイプのものを使えば、歯磨きと同時に口の中をマッサージできます。口内マッサージをすることで血行が促進され、ほうれい線が予防できます。
歯ブラシを使ったほうれい線ケアは、どこの家庭にもある歯ブラシ1本だけでできるので、とても手軽であることがメリットです。
ただし、一般的な歯ブラシは、元々ほうれい線ケア用につくられていないため、力を入れ過ぎると口腔内を傷つけてしまう可能性や、過度に動かしてしまうと皮膚が伸びてシワになってしまう可能性があります。そのため、やさしく適度な力で行うことを忘れずにケアをしていくことが大切です。
また、歯磨きの時間を利用してエクササイズができるので、習慣化して毎日続けやすく、時間を効率的に使えることもメリットです。
歯ブラシでできるほうれい線ケアの方法
歯ブラシを使ったほうれい線ケアには、表情筋を鍛えるエクササイズがあります。
最初に、歯ブラシを正面に向け、姿勢を正して口にくわえます。次に、口を閉じた状態で鼻呼吸を続けながら、歯ブラシをゆっくりと吸っていきます。くわえたまま8秒間キープしたら、口の中の空気を目一杯吸って頬をすぼませましょう。
はじめは、頬をすぼませた状態で8秒間キープすることを目標とし、8秒間頬をすぼませてキープしたら、歯ブラシを一旦口から取り出します。歯ブラシの背の部分を頬の内側にあてて、ほうれい線を内側からしっかりと伸ばします。
このとき、歯ブラシで強く押しすぎないことが大切です。ここまでを1セットとして、逆側の頬も同様に行い、両頬で5セットずつを目安にして、左右を交互に行うと効果的です。
仕上げに、多めの水を頬いっぱいに含んで、勢いよく左右をゆすぎます。最後に、唇と歯茎のあいだにも水を含んで、口を目一杯ふくらませてゆすぎます。
これによって、内側からほうれい線にアプローチすることが可能となります。ちょっと痛いくらいの方が、表情筋が鍛えられるので効果的ですが、痛すぎるのは逆効果になるので、力加減には十分注意しましょう。
また、歯ブラシを使って口腔内のツボを刺激すると、ほうれい線の対策として有効です。
左右の口角の端から、指の幅1本分外側に位置している「地倉(ちそう)」を刺激すると、ほうれい線に大きく影響する表情筋のひとつである、口の周りの口輪筋を鍛えることができます。
左右の小鼻の真横にある「迎香(げいこう)」を刺激すると、筋肉を伸ばす効果が得られ、たるみを改善することができ、ほうれい線の改善につながります。
下あごの端にある「頬車(きょうしゃ)」を刺激すると、内臓の動きをよくし、老廃物を排出しやすくなる効果が期待できるため、むくみによるほうれい線のケアにおすすめです。ツボ押しの際は、ゆっくりと強すぎない適度な力で押し、口腔内を傷つけないように注意しましょう。
まとめ
肌がたるんで目立ってしまったほうれい線をスキンケアなどで改善するのは難しいので、目立つ前から予防したり、まだ浅い段階で深くなるのを防ぐことが大切です。歯ブラシでできる手軽なほうれい線ケアを生活習慣に取り入れて、ほうれい線の目立たない美肌をキープしましょう。