今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「皮脂膜は、お肌の天然の保湿クリーム!エイジングケアの鍵!」を参考に、皮脂膜の成分や役割、皮脂膜をキープするためのポイントをご紹介します。
皮脂膜の成分と役割
皮脂膜は、皮脂と汗と表皮脂質が混ざってできています。肌の保湿の3大因子の1つで、肌の水分の蒸発を防ぐはたらきから、天然の保湿クリームと呼ばれています。
肌質のうち、普通肌と脂性肌は、皮脂分泌量が多く皮脂膜も十分できます。乾燥肌や敏感肌は、皮脂分泌量が少なく皮脂膜は少ない傾向にあります。
混合肌は、皮脂が多いTゾーンなどでは皮脂膜が多く、皮脂が少ないUゾーンでは皮脂膜が少ない状態です。インナードライ肌は、皮脂が多いので皮脂膜も多いのですが、内側が乾燥しています。
また、同じ年齢だと、皮脂分泌量が多い男性の方が皮脂膜も多い傾向にあるので、乾燥肌になりやすいのは男性より女性なのです。
皮脂や汗の分泌量は、温度が上がれば増え、温度が下がれば減ります。そのため、春から夏にかけては皮脂膜も十分できますが、秋から冬にかけては皮脂膜が不足することが多くなり、これが秋や冬の乾燥肌の原因の1つとなります。
皮脂膜には、肌の水分の蒸発を防いで乾燥肌を予防する、肌の柔軟性を保ちツヤを出す、角質層の剥離を防いで肌荒れを予防する、細菌や雑菌や有害物質の侵入を防御する、熱や寒さから肌を守る、表皮常在菌の生育を助ける、表皮を弱酸性に保つといった役割があります。
皮脂膜をキープするポイント
皮脂膜は酸化しやすいので、クレンジングや洗顔で酸化した皮脂や皮脂膜をしっかりと洗い流し、肌を清潔に保つことが大切です。
しかし、洗顔によって皮脂を洗い流すと、加齢によって皮脂膜を作る力が衰えている場合や、刺激の強い洗顔料の使用で皮脂膜ができるまでの時間がかかりすぎる場合は、肌を乾燥に招くこともあります。
そのため、洗顔料はシンプルな固形のものが基本で、エイジングケア世代は、刺激成分が無添加の石けんを使いましょう。
クレンジング料も脱脂力の強いものではなく、クレンジングミルク、クレンジングクリーム、クレンジングジェルがおすすめで、敏感肌ならアミノ酸系界面活性剤や弱酸性の敏感肌向けのクレンジング料がおすすめです。
乾燥によるエイジングサインを予防するには、保湿をすることが大切ですが、保湿化粧水やエイジングケア化粧水、保湿美容液やエイジングケア美容液だけでは不十分な場合もあります。
そこで、皮脂膜や皮脂、角質細胞間脂質の成分やそれに近い成分でできていて、皮脂膜の役割を果たそうとする、乳液や保湿クリームが必要になってくるのです。
エモリエント成分と呼ばれる、シアバターやスクワラン、アルガンオイル、オリーブオイルなどの美容オイルやワセリンが皮脂膜に近いはたらきをします。
ただ、加齢にともなってNMFやセラミドも減少するので、皮脂膜が減ってきたからといって、皮脂膜に近い成分だけを補うだけでは不十分です。
そのため、乳液や保湿クリームは、セラミド美容液やセラミドクリームなど、セラミドやNMFも配合したものを選びましょう。
さらに、皮脂膜を守るためには、皮脂膜や身体の酸化を防ぐことも大切です。
紫外線のダメージ、過激な運動、過度なストレスは、身体や肌の酸化を進ませるので、紫外線対策やストレスの少ない生活、アンチエイジングを意識した生活習慣で皮脂膜や肌の酸化を防ぎましょう。
また、食べものから良質の油を摂ることで皮脂や皮脂膜をつくることができます。EPAやDHAも豊富な青魚や海藻類、オレイン酸も豊富なオリーブオイルなどがおすすめです。
まとめ
皮脂膜の成分や役割、皮脂膜をキープするためのポイントをご紹介しました。皮脂膜は肌の保湿にとって大切な成分です。
この記事を参考に、皮脂を守るスキンケアや日常生活を心がけて、健康な素肌をキープしましょう。