乾燥性敏感肌って?
乾燥性敏感肌とは、その名の通りバリア機能の低下でお肌が乾燥し、敏感になった肌状態をいいます。
いわゆる敏感肌のうち、金属や化学物質などの原因を除いたものです。
間違ったスキンケア、気温や湿度などの外部環境の変化により、肌が乾燥してしまってバリア機能が低下し、過敏になっている肌状態のことです。
つまり、敏感肌のうち乾燥がさらにすすんでひどくなった状態です。
その予防や改善の対策は、乾燥肌とほとんど同じで、優しいスキンケア、シンプルなスキンケアを重視すればよいのです。
では、そんな乾燥性敏感肌を予防、改善するには、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、「乾燥性敏感肌の対策」をテーマに、乾燥性敏感肌の原因をはじめ、予防や改善のためのスキンケアやエイジングケアのコツ、さらには生活習慣についても幅広くご紹介します。
乾燥性敏感肌とはどんな症状?
乾燥性敏感肌は、バリア機能が低下することで保湿機能が低下している状態です。
肌の艶やハリも減って、カサカサして肌荒れなどにもなりやすい状態です。
肌の透明感も減って、顔のくすみも気になります。
また、乾燥性敏感肌では、角質層にある天然保湿因子やセラミドが少なくなっているケースが多く、外部刺激に敏感になっています。
このほか、次のような症状があれば乾燥性敏感肌かもしれません。
季節の変わり目にゆらぎ肌になることが多い
化粧品に刺激を感じやすい
大人ニキビや肌荒れになりやすい
スキンケアのしすぎで肌状態がよくない
化粧のノリが悪いことが多い
刺激の強いクレンジング料を使っている
乾燥性敏感肌の原因とは?
健康な角質層には、皮膚細胞、アミノ酸や尿素でできている天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質であるセラミドなどで満ちています。
角質層が健やかなら、これらの成分のはたらきで、水分が保持され、キメの整ったみずみずしい肌を保っています。
また、皮脂と汗できた皮脂膜とともに外部刺激から肌を守ることができるのです。
しかし、加齢、女性ホルモンのバランスの乱れ、よくないライフスタイル、間違った洗顔やクレンジング、紫外線によるお肌の酸化やダメージ、外気の乾燥、急激な温度や湿度の変化、大気汚染、花粉、ストレスなどで肌の水分量やセラミドが減ると、バリア機能の低下を招きます。
その結果、乾燥肌とともに刺激やアレルゲンによる肌荒れなど、肌がトラブルを起こしやすい状態になってしまいます。
これが、乾燥性敏感肌です。
また、アトピー性皮膚炎の方は、セラミドの量が少ないことが知られています。
だから、角質層の水分量も少なく、乾燥性敏感肌の状態になりやすいのです。
乾燥性敏感肌を改善するには?
乾燥性敏感肌のスキンケアやエイジングケアでやるべきことの基本は、正しい洗顔やクレンジング、保湿、紫外線対策の3つです。
また、メイクを薄くすることも大切です。
余計なことをしたり過度にお肌をかまい過ぎないようにし、大切なことだけをシンプルに行いましょう。
それでも改善しない場合は、医療に頼ることもよい方法です。
改善の対策としては
1)洗顔やクレンジングに気を配る
乾燥性敏感肌の場合、刺激や摩擦を与えないために、お肌をこすりすぎないことが大切です。
洗顔の際は、洗顔料をたっぷりと泡立たせて、顔の皮膚と手が直接触れ合わないように泡のクッションをつくり、優しく洗顔をします。
長々と時間をかけすぎるとお肌の負担になりますので、すすぎを含めて1分~1分30秒程度で終わらせるようにしましょう。
クレンジングもなるべくお肌に負担をかけないように気を配ることが大事です。
刺激の少ないクレンジング料を選びましょう。
2)保湿で乾燥性敏感肌の改善を
バリア機能が低下した状態とは、皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミドが約50%)のいずれかまたは複数が少なくなっている状態です。
保湿ケアをしっかり行うことで保湿の3大因子を補うことにつながり、乾燥性敏感肌の改善が見込めます。
保湿化粧品は主に、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームに分けられています。
化粧水は「お肌に水分を与える」はたらきに優れています。
美容液は「お肌の水分を保持する」ことに効果的です。
乳液やクリームは「お肌の水分の蒸発を防ぐ」はたらきがあります。
洗顔・クレンジングのあとに、化粧水→美容液→乳液→保湿クリームの順番で保湿ケアを行うことでバランスよく保湿ケアをすることが可能です。
3)紫外線ダメージを上手に避けよう
紫外線ダメージは、バリア機能を低下させる原因になります。
また、お肌の内部に紫外線が侵入すると乾燥肌を悪化させる原因になるので注意が必要です。
紫外線ダメージをなるべく少なくするためにも、日頃から上手に紫外線を避けるようにしましょう。
紫外線は1年中降り注いでいますので、季節に関わらず紫外線対策を行うことが大切です。
お肌を十分に保湿した後で、お肌に優しいタイプの日焼け止めを使いましょう。
4)メイクも工夫しよう
乾燥性敏感肌の方は、ナチュラルメイクを心がけることをおすすめします。
メイクを薄くすることで、クレンジングなどによるお肌への負担を減らすことが可能です。
加齢にともなってお肌は乾燥肌になりやすいなど刺激に弱くなっているので、年齢を重ねるごとにナチュラルメイクを意識するとよいでしょう。
このほか、乾燥性敏感肌の原因が身体の内側にあることもあります。
日頃からバランスのとれた食生活を心がけることは乾燥性敏感肌予防に効果的です。
食生活に加え、質の高い睡眠を心がける、入浴方法を工夫するなど、生活習慣から改善を目指しましょう!
まとめ
乾燥性敏感肌とはどういうものなのか、原因や症状、予防や改善のための対策についてご説明しました。
また、乾燥性敏感肌の改善にとって大切なスキンケアのポイントについてもご紹介しました。
この記事「乾燥性敏感肌の対策」を参考にして、正しいスキンケアやエイジングケアで乾燥性敏感肌の予防や改善を心がけ、健やかな素肌をキープしてくださいね。