食欲がなくなるのには「ワケ」があります
人間は食べることで体をととのえ、体の不調を治すと思っているかもしれませんが、すべてにおいてそうとは言えないのです。
ときには「食べないこと」が、治癒につながることもあります。
自分の家族が風邪や熱などの病気になると、栄養のあるものを食べさせて元気になって欲しいと思うもの。
病気にかかると、私たちは食欲がなくなりますよね。でも実は、「病気を回復させるので、いまは食べないで」という体からのサインなのです。言い換えれば、「自然の摂理」なのです。
でも、世の中の動物の中で人間だけがこの自然の摂理に背いて、「早く治すために食べよう!」と栄養のあるものを食べさせようとします。これが本末転倒となります。
風邪などを早く治すためには、じつは食事を摂らない「断食」が効果的なのです。体の中にあるエネルギーを食べ物の消化や吸収に使うのではなく、「自然治癒力」に使うようにした方が良いです。
そもそも、風邪のウィルスに効く薬など存在しません。ウィルスは40度ちかくまで体温が上がると活動を停止して、死滅するといわれています。
反対に免疫力である白血球は体温が上がると活動が活発になるので、いわゆる「熱が出る」ということは体がウィルスと戦っている状態を意味します。
なので解熱剤などの薬を飲んで熱を下げてしまうと、逆にウィルスは元気になってしまい免疫力は働かなくなるので、「体は楽になったけど、なかなか風邪が治らない」といったことが起きるのです。
体が弱っているときは、水やお茶など水分をしっかり補給して、じゅうぶんな睡眠と安静にしていることが、早く回復する方法なのです。
日々の生活に「断食」をとりいれ、体をリセットする
心も体もスッキリして、体重も減るのが断食の効用です。断食はいわば「体のリセット」。断食中は五感が冴えて、遠くの音がよく聞こえたり若葉の香りも強く感じられたりします。
また、断食を始めてから近視が治ったり、アトピーが良くなった方もいます。
断食は「食を絶たれる」という非常事態に体が危機を感じ、免疫力や自然治癒力を高める効果があるといわれています。
体質改善や病気療養のためには3日間の断食がおすすめですが、普通の食事に戻るまでの回復食期間の過ごし方によっては逆効果になる場合があります。
断食にかけた日数と同じ期間をかけて、ゆっくり回復食から普通食に戻す必要があります。
3日間断食のやり方
断食中の3日間は、水と酵素ドリンクだけで過ごします。
- 断食終了後1日目は、白米の重湯をかるく1膳と梅干1個。これを5時間以上の間隔を開けて1日に2~3回食べる。
- 2日目:白米が2~3割入ったおかゆを同じように2~3回に分けて食べる。
- 3日目:白米1:水3くらいの割合でご飯を炊き、みそ汁やゆで卵などの食事を1日2~3回に分けて食べる。
- 4日目:普通の食事に戻しつつ、カロリーや量は控えめにする。
断食中は水だけで過ごすと栄養失調になる可能性があるので、体が必要とする最低限の栄養は「酵素ドリンク」で摂るのがおすすめです!