美容成分として、とっても有名なコラーゲン。
コラーゲンが配合された化粧品は、たくさん販売されているので、使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そんなコラーゲンですが、実は誤解されている部分も多いんです。
そこで、今回はエイジングケアアカデミーの「コラーゲン化粧品の種類と効果!エイジングケアに大切?」を参考にして、コラーゲンがどんな成分なのかについてご紹介します。
コラーゲンってなに?
コラーゲンは、人をはじめ、脊椎動物の真皮、骨、軟骨、靭帯などにあるアミノ酸からできている成分で、たんぱく質の一種です。
そんなコラーゲンは大きく分けると、線維を形成する「線維性」と形成しない「非線維性」の2種類があり、さらに構造によって細かく分けるとⅠ型、Ⅱ型など約30種類のタイプが存在しています。
お肌のコラーゲン
さまざまな種類のあるコラーゲンですが、お肌との関係が深いのは、Ⅰ型、Ⅲ型、Ⅳ型の3種類のコラーゲンです。
そのなかでも皮膚の多くを占めるのは、Ⅰ型コラーゲンです。
コラーゲンと聞くとプルプルとしたイメージがありますが、実はそんなことはなく、このⅠ型コラーゲンは、強靭な線維で伸び縮みする性質は少なく、皮膚を支えています。
化粧品成分としてのコラーゲン
化粧品に配合されているコラーゲンは、人由来ではなく、基本は動物由来か魚由来のものです。動物や魚のコラーゲンは本来、水に溶けないので、化粧品に配合されているコラーゲンは、加工して細かくされています。
またコラーゲンは、何からつくられているかという由来によって、海洋性コラーゲンや植物性コラーゲンなどのように、コラーゲン化粧品を販売する化粧品メーカーや販売会社がさまざまな呼び方をしています。
化粧品成分としてのコラーゲンの役割
化粧品に配合されているコラーゲンの役割は、角層で水分を保持することによるお肌の保湿です。そして、その保湿効果の結果によりバリア機能を改善したり、ターンオーバーの正常化したりということが期待できます。
だから、化粧品成分としてのコラーゲンは乾燥が原因の肌悩み、例えば、乾燥による小じわや毛穴、くすみなどの改善が期待できます。
また化粧品成分としてのコラーゲンは刺激も少なく、安全性にほとんど問題のない成分ですので、基本的にはどんな肌質の方でも使うことができます。
コラーゲンの誤解
コラーゲンには、さまざまな種類があるということ、そして、人のお肌にあるコラーゲンについて、また化粧品成分としてのコラーゲンについてご説明いたしました。
ここまで読んでくださったみなさまには人のお肌にあるコラーゲンと化粧品成分のコラーゲンとは異なるということがお分かりいただけたかと思います。
この2つの違いを知らないために「エイジングケア化粧品で塗ったコラーゲンが、あたかも人のコラーゲンと同じようにはたらく」といった誤解が生まれてしまうのです。
まとめ
今回はコラーゲンがどんな成分かについてご紹介いたしました。
有名でよく耳にすることがある美容成分のコラーゲンですが、知らなかったことも多いのではないでしょうか。
お肌にあるコラーゲンはぷるぷるではなく、強靭な線維で伸び縮みする性質は少なく、皮膚を支えているということやお肌にあるコラーゲンと化粧品成分としてのコラーゲンは異なるということなど知らなかった事実もあったかと思います。
コラーゲンだけではなく、化粧品の成分について正しく理解することが美肌を目指すためには大切ですね。