しわの原因を知りたい!
しわといえば、エイジングケアの大敵。
しわがあるとお肌のハリや弾力も不足して、決して美肌とはいえませんし、見た目も老けた印象を与えてしまいます。
そんなしわには種類があり、目立つ原因もたくさんあり、顔のパーツによって異なることもあります。
肌悩みの上位にランクするしわですが、自分のしわの原因を見極めてしっかり対策するのは難しいですね。
そこで、この記事では「しわの原因を知って対策を」をテーマに、しわの原因やしわができるメカニズムについてご説明します。しっかり理解して、しわを予防したり改善する方法を実践してくださいね。
複雑なしわの原因
しわとは、お肌の老化によって、肌表面の構成成分が健やかな時に比べて「不均一」になり、それがお肌の表面に現れている状態です。
しわの直接的な原因は、大きく分けると「表皮の問題・機能低下」と「真皮の問題・機能低下」によるものです。
それをもたらす主な原因が、お肌の「乾燥」と「老化」なのです。
だから、当然ですが、「乾燥肌の予防や改善」と「お肌の老化の原因をつくらない」ことが、しわの原因をつくらないことになります。
また、表情のクセもしわの原因の1つで、これもお肌の老化と重なることでしわが顕在化します。
最初は無表情なら元に戻ったしわも、次第に無表情の時でも目立つようになってきます。
加えて、表情をつくる筋肉である表情筋の老化や衰えが重なると深く刻まれます。
さらに、それ以外の日常生活などもしわに関わっています。
なぜなら、バランスの悪い食生活、よくない生活習慣、間違ったスキンケアやエイジングケアは、すべてお肌の乾燥や老化の原因になるからです。
このようなメカニズムを考えると、しわの原因がお肌だけの問題ではないことがわか理ますね。
皮膚の構造としわの関係とは?
しわの原因を考える上で、皮膚の構造を理解することは大切です。
お肌、つまり皮膚は3つの層でできています。
肌表面から順に、表皮、真皮、皮下組織にわかれます。
1) 表皮と小じわ
表皮の厚さはたった0.2mm前後で、その最上層の角質層は0.02mmです。
表皮は、角質層以外に「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の3つの層に分かれています。
小じわの原因は、主に表皮の問題です。
2) 真皮と真皮じわ
真皮は、表皮の約10倍の1.5~2mmの層です。
真皮は、お肌の表面に近い方から、乳頭層、乳頭下層、網状層の3つの層から成り立っています。
このうち、乳頭層は表皮との境目にある結合組織です。
真皮でも乳頭層は表皮の支配を受けているので、ここまでのしわは、ピーリングや外用薬などでも改善が可能だと考えられています。
ただし、それ以外の真皮の層が老化すると、深いしわになります。
3) 皮下組織が衰えるとたるみ
さらにその奥にある皮下組織は脂肪の層です。
皮下組織は、頭部や顔では2mm前後で、それ以外は数mmから9mm程度です。
皮下脂肪や表情筋にまで老化の影響が及ぶと「顔のたるみ」の原因になってしまいます。
皮下組織が衰えるとしわというよりたるみになって、たるみ毛穴やほうれい線が目立つこともあります。
もちろん、たるみもしわを目立たせる原因になります。
4) 肌理としわ
肌理(きめ)は皮溝(ひこう)と皮丘(ひきゅう)でできますが、乾燥などで肌理が乱れるとしわが目立ってしまいます。
もちろん、この状態では肌のツヤやハリがありません。
ただし、肌理(キメ)が粗くなってしわになるのではありません。
なぜなら、肌理(キメ)は指紋と同じでしわそのものにはならないからです。
5) 表情筋の衰え
このように、しわの原因を考える場合は、おもに「表皮」と「真皮」に関係するものが対象になります。
なぜなら、冒頭でもお伝えしたとおり、ほとんどのしわは表皮の機能低下または真皮の機能低下によって発生するからです。
さらに、エイジングで表情筋が衰えると、しわがもとに戻りにくくなります。
つまり、表情筋の衰えもしわの原因の1つです。
シワが目立つ8つの原因って?
1)お肌の乾燥は小じわの原因
お肌が乾燥すると、浅くて細かいしわである小じわができやすくなります。
また、お肌が乾燥すれば、表皮の角質細胞に含まれる保湿成分が減少することによって、保湿力が失われます。
その結果、角質の水分量が減って、お肌は潤いがなくなります。
そして、肌理の荒いお肌になり、小じわが目立つのです。
乾燥によるしわを防止するには、お肌の保湿ケアをこまめに行うことが大切です。
2)加齢による真皮の衰え
真皮の衰えは、主に真皮じわの原因です。
30代を超えると真皮の衰えがしわの原因になることが増えてきます。
お肌の老化は、もちろん、表皮にも影響を与えますが、しわとの関係でいえば、真皮への影響が大きいのです。
3)紫外線や有害光線による光老化
紫外線ダメージは、活性酸素でお肌を酸化させて光老化をもたらします。
光老化は、年齢による老化以上にコラーゲンやエラスチンを破壊します。
そのほかに、老化にともなう女性ホルモンの分泌量の低下も、真皮のしわの原因になります。
今、あげた以外にも、紫外線は糖化や血管、リンパ管の老化の原因となります。
これらもしわの原因です。
4)表情筋の癖もしわの原因
表情のクセは、主に表情じわの原因です。
日常的に行う癖によって、しわができることがあります。
例えば、よく頬づえをつく人や、眉間にしわをつくるなど表情にクセがある人は、その部分に表情じわができやすくなるのです。
5)バランスの悪い食生活
主に小じわや真皮じわの原因です。
健康なお肌のためには、バランスのよい食事が欠かせません。
偏った食生活は、お肌の乾燥や老化をもたらし、しわの原因となります。
また、酸化や糖化をもたらすこともあるのです。
だから、からだをつくる3大栄養素である「たんぱく質」、「脂肪」、「炭水化物」をバランスよく食事から摂取するようにしましょう。
6) お酒の飲み過ぎもしわのリスクに
過剰なアルコール摂取はしわをもたらすリスクになります。
美肌のためには適度に楽しみましょう。
7) よくない生活習慣もしわをつくる
不規則な生活や、喫煙、睡眠不足、ストレスなど、よくない生活習慣がお肌の老化を早めてしまい、しわの原因になることがあります。
8)間違ったスキンケア
間違ったスキンケアやエイジングケアの多くは、摩擦や刺激の強いスキンケアアイテムを使ったり、手やコットンなどで肌を傷つけてしまうスキンケア方法です。
こうした間違ったスキンケアやエイジングケアは、まず、お肌の乾燥の原因になってしまいます。
さらに、間違ったスキンケアやエイジングケアを続けると、お肌の老化が早まり、真皮じわの原因にもなってしまうのです。
しわ対策の基本を知ろう!
しわの対策としては、乾燥肌など表皮が角質層の問題が原因であれば、エイジングケア化粧品での改善が可能です。
まず、乾燥肌用の化粧水や美容液でしっかり保湿を行いましょう。
しわ対策の化粧品は、ランキングだけに頼るのではなく、エイジングケア化粧品成分などをしっかり理解して、自分の肌、年齢、肌状態にあったものを選びましょう。
しわ対策にオススメの成分としては、医薬部外品成分の純粋レチノール、ナイアシンアミド、リンクルショットなどがあります。
ほかでは、コラーゲンやエラスチンをサポートする成分であるナールスゲンやネオダーミル、ビタミンC誘導体もおすすめです。
まとめ
いやなエイジングサインの代表ともいえるしわの種類と原因について探ってみました。
しわ対策は、大きく「予防」と「治療」に分かれますが、その原因と種類を知ることが大切なことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
この記事「しわの原因を知って対策を」を参考にして、気になるしわの予防や改善に努めていただければ幸いです。