秋から冬になって空気が乾燥すると、乾燥肌が進んでしま、ひどい赤みやかゆみを感じることがあります。
今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「乾燥性皮膚炎と乾燥肌は違うの?原因と対策」を参考に、乾燥性皮膚炎の原因と対策、治療法や予防法についてご紹介します。
乾燥性皮膚炎の症状と原因
乾燥性皮膚炎は、乾燥肌が進んだ皮膚の病気で、皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます。皮膚にひび割れや湿疹が出て、がまんできないほどのかゆみを伴います。高齢の方に多く、女性よりも男性に多いことが特徴で、秋から冬に始まり、真冬になると症状はひどくなります。
乾燥性皮膚炎の直接的な原因は、保湿の3大因子の減少によるバリア機能の低下です。バリア機能の低下は、加齢、皮脂を取り過ぎる入浴やエアコンによる乾燥や化学繊維の下着の着用などの乾燥肌を助長する生活習慣、アトピー性皮膚炎や花粉症皮膚炎などの皮膚の病気によって引き起こされます。
乾燥性皮膚炎の治療法や予防法
乾燥性皮膚炎の基本的な治療薬はワセリン、尿素、ヘパリン類似物質などの保湿剤です。保湿剤だけで湿疹やかゆみが軽減しない場合は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬を用いることもあります。
また、乾燥性皮膚炎は、規則正しい生活習慣で予防することができます。
具体的には、入浴はぬるま湯に15分以内で、肌に優しい洗浄剤の使用や洗い方をする、加湿器などで湿度を60%以上に保つ、保湿性があり滑らかで摩擦の少ない綿製の肌着を着ける、皮膚を掻かない、バランスのよい食事や質の高い睡眠といったアンチエイジングを意識した生活習慣を心がけるなどです。
乾燥性皮膚炎は、おもに60歳以上に多い皮膚疾患なので、美容液や保湿クリームでの顔のスキンケアに加え、水分の蒸発を防ぐエモリエント成分を配合したボディクリームで、若いうちからしっかり乾燥肌対策を行い、お肌の保湿力を高めておくことでも予防になります。
まとめ
乾燥性皮膚炎の原因と対策、治療法や予防法についてご紹介しました。
乾燥性皮膚炎は高齢の方に多くみられる乾燥肌が悪化して起こる病気ですが、早いうちから乾燥肌対策をきっちり行って保湿力を高めたり、乾燥対策を意識した生活習慣を送ったりすることで、予防や進行を止めることが可能です。
この記事を参考に、乾燥性皮膚炎を理解し、若いうちから乾燥対策をしっかり行って予防しましょう。