ヒアルロン酸と聞けばだれもが知っている保湿成分。
人の皮膚の真皮でも作られるこの成分は、コラーゲンやエラスチンなんかと同じく、年齢や紫外線ダメージなどでその量は減っていきます。
このヒアルロン酸に日焼けによるお肌の炎症を抑制するという効果があることが研究結果からわかりました。
そこで、ナールスエイジングケアアカデミー編集部の「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」を参考にして、この研究結果をご紹介します。
ヒアルロン酸の紫外線ダメージに対する効果の研究
ヒアルロン酸が日焼けによる炎症を抑えるという共同研究成果を発表したのは、ロート製薬株式会社と愛媛大学医学部皮膚科学教室です。
研究では、表皮の角化細胞にUV-B(紫外線B波)を照射した後、角化細胞を72時間培養しました。
すると、細胞が紫外線ダメージやストレスを受けると放出される「ダメージ関連分子」という物質のうち、カルプロテクチンという物質の分泌量が、紫外線を浴びる量に比例するように増加していることが確認されました。
このカルプロテクチンを表皮の角化細胞に添加すると、炎症反応を促進する働きを持つたんぱく質(インターロイキン6)の分泌を増やすことも確認したとのことです。
この作用を「超低分子ヒアルロン酸(HA4)」が抑制したとのことです。その抑制の程度も、濃度が高くなるほどに効果も高くなっていたことも確認されました。
日焼けによるお肌の炎症や赤みへのヒアルロン酸の効果に期待
体内のヒアルロン酸は、様々な分子量で存在していて、それらが細胞にはたらきかけることで、皮膚の健康が維持できていることが、近年の研究で明らかになっています。
そのうち超低分子ヒアルロン酸(HA4)は、体内にあるヒアルロン酸の中でも約800と分子量がとても小さくて、皮膚でヒアルロン酸が作られるのを促進する作用があることで知られています。
今回ご紹介した研究から、紫外線によってダメージを受けたお肌に対し、ヒアルロン酸でケアするのは効果的であることが考えられるとのことです。
つまり、ヒアルロン酸によって、日焼けによるお肌の赤みや炎症を抑える可能性が期待できるそうです。
<まとめ>
ナールスエイジングケアアカデミーの「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」を参考にして、超低分子ヒアルロン酸が持つ、日焼けによるお肌の炎症や赤みを抑える効果に関する研究結果をご紹介しました。
紫外線を浴び続けているとお肌の中で活性酸素が過剰に発生して、体内で作られるヒアルロン酸量も低くなります。これによって乾燥肌が引き起こされます。今回の研究から、日焼けによる炎症や赤みだけでなく、紫外線による乾燥肌に対してもヒアルロン酸の効果が期待できますね。