インナードライ肌が気になっていませんか?
インナードライ肌とは、その名のとおり、お肌の「インナー」がドライな「状態」。
お肌の表面はテカテカしているのに、内側は水分量が少なく乾燥している状態のお肌をいいます。
実は、医学用語ではなく、いつの頃からかスキンケア業界で使われるようになり、美容雑誌などでも特集が組まれるようになっています。
間違ったスキンケア、気温や湿度などの外部環境の変化により、肌が乾燥してしまってバリア機能が低下し、過敏になっている肌状態のことです。
今や、肌悩みの一つとして定着していますね。
では、そんなインナードライ肌を予防、改善するには、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、「インナードライ肌の対策」をテーマに、インナードライ肌の原因をはじめ、予防や改善のためのスキンケアやエイジングケアのコツ、さらには生活習慣についても幅広くご紹介します。
インナードライ肌ってどんな症状?
その名のとおり、お肌の内側は水分不足で乾燥している状態ですが、お肌の表面には皮脂が多く、一見、オイリー肌?と感じてしまうような状態です。
つまり、お肌の表面は皮脂が多くてテカテカしているのに、お肌の内側はカラカラと飢餓状態であれば、あなたのお肌は、「インナードライ肌」といえます。
お肌のテカリが気になる
お肌が乾燥している気がするのにニキビができる
皮脂が多いのに、お肌にツッパリを感じる
などの症状が典型的なインナードライ肌の例です。
ターンオーバーが乱れているため、インナードライ肌によっては、次のような症状がでる場合もあります。
吹き出物ができやすくなる
毛穴の黒ずみや開きも目立つ
シミが増える
お肌がごわつく
お肌がくすみがちでメイクのノリが悪い
インナードライ肌の原因とは?
インナードライ肌の原因は、お肌の乾燥です。
インナードライ肌の場合も、お肌の乾燥、バリア機能の低下、ターンオーバーの乱れが絡み合って発生します。
つまり、インナードライ肌も敏感肌の大半を占める遺伝や皮膚の病気によらない乾燥性敏感肌と原因が同じなのです。
年齢を重ねたり、乱れた食生活、病気、ライフスタイルや、スキンケアの観点からは間違った洗顔、刺激の強いクレンジング料の使用、誤った化粧品の使い方、不十分な紫外線ケアなどがあります。
なので、インナードライ肌を改善する対策を行えば、敏感肌を改善する対策を兼ねることができるのです。
インナードライ肌が進むプロセスは、次のとおりです。
何らかの原因でお肌が乾燥する
保湿がうまくいかず、乾燥が進む
バリア機能も低下するので、さらに乾燥が進む
お肌が危険を察知し、これ以上水分が蒸発してはいけないと感じる
お肌の表面で、蒸発を防ぐために、皮脂が過剰にできる
このとき、お肌の中ではバリア機能の低下により、天然保湿因子(NMF)やセラミドなどが減っています。
また、ターンオーバーが加速して、未成熟な角質がどんどん表皮の上まで上がってきているのです。
症状に差はありますが、これがインナードライ肌の状態です。
インナードライ肌を改善するには?
インナードライ肌でやってはいけない、誤ったスキンケアを説明します。
インナードライ肌を改善するためにやってはいけないのは、オイリー肌のためのスキンケアや無理に皮脂を取ることです。
1)過度な皮脂のふき取りや皮脂ケア
インナードライの肌は、あぶら紙やティッシュなどで皮脂をふき取ってしまうと、お肌からの水分の蒸発を促進するので、逆効果です。
お肌がテカると、皮脂をふき取りたい!という気持ちになりますが、インナードライ肌の場合、あるいはその可能性がある場合は、やめましょう。
2)強いクレンジング料の使用
強いクレンジング料には、刺激の強い合成界面活性剤が配合されている場合があります。
美容オイルとして使われるアルガンオイルなど、優しい油脂系以外のオイル系のクレンジング料は避けた方がよいでしょう。
お肌の負担が少ないのは、クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプです。
3)強い洗顔や洗顔回数のアップ
同じ理由で、インナードライ肌の方は強い洗顔剤を使う、強くこする、流しすぎる、洗顔の回数を増やすことはやめましょう。
だから、できればもダブル洗顔も控えましょう。また、熱いお湯で洗顔するのはNGです。
4)収れん化粧水やふき取り化粧水の使用
収れん化粧水には、皮脂の分泌を抑える成分が入っている場合が多いので、インナードライ肌の場合は、控えたほうが無難です。
また、エタノール(アルコール)もあまりおすすめできませんので、アルコールフリーの化粧水を使いましょう。
5)化粧水だけのスキンケア、エイジングケア
化粧水には、保湿成分も含まれていますが、多くの場合は、化粧水の成分のうち70%以上が水分です。
もちろん、最近では化粧水もどんどん進化していて、美容液と遜色のない機能を持つものもありますが、一般的には、保湿化粧水だけのスキンケアやエイジングケアはオススメできません。
なぜなら、お肌表面に与えた水分は、体温によって蒸発する際に、お肌にもともとあった水分も一緒に持っていってしまう作用(過乾燥といいます)があるからです。
だから、インナードライ肌の改善には、化粧水に加えて保湿力の高い美容液や保湿クリームも使いましょう。
インナードライ肌のエイジングケア化粧品の選び方
30代、40代、50代でインナードライ肌の方は、その改善だけではなくエイジングケア全体も考えたほうがよいと思います。
そのためには、エイジングケア効果が期待できることに加え、お肌に優しいことの両方が大切です。
また、化粧水をはじめそれぞれどんなアイテムを選ぶかも重要です。
ランキングなどをチェックしてインナードライ肌対策の化粧品を選ぶことも1つの方法ですが、正しいのは、自分のお肌を知り、化粧品の成分や役割を理解して自分にピッタリのエイジングケア化粧品を選ぶことです。
その上で、クレンジング料や洗顔料は、刺激の少ないお肌にやさしいタイプを選ぶとともに、ぬるま湯を使って皮脂を取りすぎないように洗うことなどを心がけましょう。
さらに、インナードライ肌を改善するために大切なことは、しっかり保湿を行うことです。
お肌に水分を与える、保湿成分でしっかり水分をお肌の中に保つ、水分が蒸発しないようにするという基本に忠実な保湿を行いましょう。
インナードライ肌の場合は、特に「水分を保持する」と「水分の蒸発を防ぐ」ことがポイントなので、化粧水に加えて、美容液や保湿クリームを使った保湿を行うことが大切です。
特に、美容液は、プロテオグリカン、セラミド、NMFの成分であるアミノ酸などの保湿力の高い成分が配合されたものがオススメです。
まとめ
インナードライ肌とはどういうものなのか、症状や原因、予防や改善のための対策についてご説明しました。
また、インナードライ肌の改善にとって大切なスキンケアのポイントについてもご紹介しました。
この記事「インナードライ肌の対策」を参考にして、正しいスキンケアやエイジングケアでインナードライ肌の予防や改善を心がけ、健やかな素肌をキープしてくださいね。